「左派はだらしがない」民主党の内ゲバにマイケル・ムーア監督もがっかり【2020米大統領選】

2020年1月20日(月)16時10分
ジェームズ・クラウリー

<トランプ再選を現実にするのは共和党でもロシアの陰謀でもない>

11月の大統領選に向けた民主党の候補者選びが熱を帯びてきたが、一部は少し熱くなり過ぎているようだ。有力候補で政策的にも近いサンダース、ウォーレン両上院議員の対立が表面化し、注目を集めている。

ウォーレンは、かつてサンダースから「女性は大統領選に勝てない」と言われたと主張。一方のサンダースは「大統領を目指している彼女の前で、女性は勝てないなどと言うはずがない」と反論する。

この騒動に苦言を呈したのが、リベラル派で今回はサンダースを支持している映画監督のマイケル・ムーア。この争いで「左派はだらしがないと、またしても示してしまった」と語った。「こうして身内で争ってばかりいる」

何よりムーアが懸念するのは、この争いがトランプ再選への道を開く転換点になることだ。「いつになったら学ぶんだ」と、彼は憤る。「責任はロシアでも共和党でもなく、まともな行動をせずに頭も使わない民主党自身にある」

<2020年1月28日号掲載>

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