世界の海洋プラスチック廃棄物の9割は、わずか10の河川から流れ込んでいる

2018年7月12日(木)17時20分
松岡由希子

地球環境保護に先進的に取り組む米シアトル市では、2012年からプラスチック製レジ袋を禁じているほか、2018年7月1日、飲食店に対してプラスチック製のストローや容器、カップなどの消費者への提供を禁じる条例を定め、世界的な注目を集めた。

一方、欧州委員会では、EU加盟国に対して、プラスチック製レジ袋の消費量を2019年までに2010年比で80%削減するよう求めている。

また、新興国でも、同様の取り組みが始まっている。東アフリカのケニヤルワンダでは、すでに、レジ袋を禁じる法律が施行されている。

また、インドでは、2016年3月に「プラスチック廃棄物マネジメント法(PWM)」を定め、レジ袋の規格に制限を設けたほか、プラスチック廃棄物の回収・リサイクルの推進に国をあげて取り組んでいる。

プラスチック廃棄物の海洋流出をより効果的に食い止めるためには、この研究プロジェクトのように、プラスチック廃棄物の発生源や移動経路について科学的なアプローチからより詳しく解明していく必要もあるかもしれない。

Plastic Ocean-United Nations

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