日本政府、韓国サムスン向け半導体材料の輸出を再び許可

2019年8月20日(火)09時33分

関係筋2人が20日明らかにしたところによると、日本政府は半導体材料の「レジスト」の韓国への輸出を許可した。7月にレジストを含む半導体・ディスプレー材料3品目の輸出規制を強化して以降、2度目の許可となる。

韓国政府高官はロイターに対し「日本政府による今回の輸出許可は韓国の産業にとって前向きだが、韓国に対する融和的なメッセージとは受け止めていない」と語った。

レジストは韓国のサムスン電子による先端半導体の生産で重要度の高い材料。サムスンの広報担当者と韓国産業通商資源省の報道官はコメントを差し控えた。日本側の責任者のコメントも取れていない。

日本政府は今月初旬にレジストの韓国向け輸出を規制強化後初めて許可していた。ただ、輸出規制をさらに厳格化する可能性も示していた。

日韓関係が悪化する中、21日には中国の北京で日韓外相会談が予定されている。中国の王毅外相を交え、3年ぶりとなる日中韓外相会談も今週行われる見通しだ。

韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は20日、北京に出発する前に空港で「(われわれは)非常に難しい状況にあると思う」と述べた。

※内容を追加しました。

[ソウル 20日 ロイター]




Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます




※8月27日号(8月20日発売)は、「香港の出口」特集。終わりの見えないデモと警察の「暴力」――「中国軍介入」以外の結末はないのか。香港版天安門事件となる可能性から、武力鎮圧となったらその後に起こること、習近平直属・武装警察部隊の正体まで。また、デモ隊は暴徒なのか英雄なのかを、デモ現場のルポから描きます。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ