中国人頼みのカジノは必ず失敗する

2016年12月19日(月)06時44分
李小牧(り・こまき)

スマホでギャンブル依存の50代の同級生たち

 最近、ギャンブルについて悲しい思いをしている。故郷・湖南省の同級生たちとメッセージアプリのグループを作って交流しているのだが、そこでギャンブルが流行っているのだ。アプリの機能を使って複数のお年玉を配るのだが、その金額はまちまち。開けてみるまではいくら入っているかわからない。お年玉をあけてもらえた金額が一番少ない人が次のお年玉を配る......といった仕組みだ。

 何の技術も駆け引きもない運試しのような遊びで金額もたいしたことはないが、かつての同級生たちがこんな下らない遊びで時間を浪費していることにぞっとする。もちろんスマホだけではなく、トランプやマージャンなどの昔ながらの賭け事にも興じている。

 中国の定年は早く、50代そこそこで退職する人も多い。やることがないので暇つぶしをしているわけだが、あまりにもつまらない人生だ。日々新たなビジネスに取り組み目標に向かって前進している私と比べると、同級生たちは同い年なのに明らかに老けている。カジノを解禁すれば、無為の人生を送る人をさらに増やしてしまう。この点はよく理解するべきだろう。

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