コロナ支援策の恩恵を受けられなかった「敗者」とは......

2021年4月6日(火)15時30分
コリン・ジョイス

もう1つの「敗者」のカテゴリーは、新規事業者だ。例えば高収入の職を辞め、多くの顧客やクライアントを引き連れて自営・フリーランスに転身したばかりだった人の場合、自営に転身してからの収入を判断できるだけの就労期間がまだなかったから、受け取れる支援額はゼロになった。ルールにのっとるなら、この人には過去の実績が何もない。

他にも不公平な罰を被ったのは、過去3年の中のどこか1年で大きな損失を経験していた人だ。3年以上営業している事業者なら、支援額は過去3年間の平均をもとに算出される。例えば、2年間なかなか好調な経営を続けていた家族経営の小規模ホテルが、大掛かりで高額な改修を行うために一時休業していたとしよう。

彼らにとって2020年は、部屋数を増やし、施設をアップグレードして宿泊料値上げができ、結婚式やクリスマスパーティーも行えるホテルとしてリニューアルオープンに期待をかけた当たり年になるはずだったかもしれない。でもロックダウンでこうした施設は完全に営業中止になり、政府からの支援額は残酷にも単純な計算ではじき出された。「(2年間のささやかな収入-改修で休業中の1年間の損失額)×80%」というわけだ。

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