ベトナム「四柱」体制終焉へ...トー・ラム書記長が国家主席を兼務、権力集中への歴史的転換点か?
トー・ラム(2024年10月撮影) Xose Bouzas / Hans Lucas-REUTERS
<ベトナムが中国やラオスと同様の「権力集中」へと舵を切った理由とは?>
ベトナム国会は4月7日、共産党書記長のトー・ラムが国家主席も兼務する人事を承認した。この決定は、「四柱」と呼ばれる4つの主要役職を別々の人物が担ってきた従来の集団指導体制からの転換を意味する。
承認後にラムは演説し、両職を担うことは名誉だと述べて「科学技術、イノベーション、デジタル化を主要原動力とする新たな成長モデル」の推進を誓った。党と国家のトップを同一人物が兼任する体制は、中国やラオスなどお仲間の共産主義諸国と足並みをそろえるもの。ただし、ベトナムでは例外的だ。
ラムは党指導部を掌握して以降、「よりスリムで効率的」な国家・党運営を目指して数々の行政改革を主導し、省庁や党機関の統合や、省・市の削減などを進めてきた。
ラムへの権力集中で、従来の集団指導体制が揺らぎ権威主義が加速するリスクが懸念される一方で、政策立案・実行の効率化と迅速化が進むとの利点も指摘される。
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