衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たちが斬る! 日本の未来にあるのは希望か、絶望か

Japan’s Trump-Backed Leader Wins Snap Election Gamble—What to Know

2026年2月9日(月)13時50分
アンドリュー・スタントン

女性タカ派ナショナリストであることだけが唯一の売りだったが

米ワシントン大学の政治学者ロバート・ペッカネンは本誌に対し、高市の個人的な人気が勝因の一つだったと語った。それは、彼女が日本初の女性首相であること、保守派からの強い支持、そして外交政策をうまく扱っているとの印象によって支えられていた。

「これは自民党にとって大勝利であり、高市にとっても大勝利である」と彼は述べた。「だが、これは本当に大きな賭けだった」


ペッカネンはほかにも、高市が政治的正統性を「非常に大きく」延長した可能性がある指摘する。それは「日米安全保障同盟の継続性への強い支持を示すもの」であり、日米交渉における高市の立場を強化するものだと語った。

また、米シラキュース大学の政治学者マルガリータ・エステベス・アベは本誌に対し、高市が有権者の不満にうまく訴えかけることができたことに加え、「中国に立ち向かう」という公約が有権者に響いたことを勝因に挙げた。

「安倍晋三は首相時代、彼女や他の数人の女性タカ派ナショナリストを推した。女性タカ派ナショナリストであることだけが高市唯一の売りだった。しかし、今回の衆院選では、そのことが完璧な売りとなった。この売りは、不安定な状況にある日本に適したものだった」

また、自民党が若年層への訴求を目的にSNS上でのターゲティング広告に「多額の資金を投じた」ことにも言及している。

一方、立憲民主党の指導部が小政党である公明党との合併を決めたことも選挙結果に影響したとも指摘した。「(立憲民主党と公明党との)合併を有権者が嫌悪し、投票先がなくなった」

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