<欧州のインフルエンサーたちに届いた偽情報拡散の依頼。多額の報酬を提示した注文主は何者だったのか>

「米ファイザー製の新型コロナワクチンを接種して多数の死者が出た」との偽情報を発信し、同ワクチンの信用を落としてほしい──フランスやドイツの人気ユーチューバーに、そんな依頼が舞い込んだ。

注文主は「ファジー」と名乗るロンドンの広告代理店。依頼メールで注文主は、莫大な報酬を提示しつつ「ファイザー製ワクチンは健康に悪いのに、一部の国の政府が積極的に購入しているのはなぜか」と問い掛けるよう下手な英語で指示。信憑性を高めるために新聞記事や報告書へのリンクを貼ることも求めたという。

だがロンドンの住所にファジー社は登記されていない。また同社の経営陣はモスクワ出身で、ロシアの起業家とつながりがあることも判明した。

ロシアの情報操作は今に始まったことではない。米国務省はロシア諜報機関の指示で偽情報を発信するサイトを特定。ワクチン以外にも国際機関や軍事紛争などに関しさまざまな偽情報を拡散している。

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