最新記事

日本政治

菅義偉自民新総裁「衆院解散はコロナ後の状況で判断 省庁の縦割り打倒、規制改革進める」

2020年9月14日(月)19時41分

自民党総裁選で選出された菅義偉新総裁は自民党本部で記者会見し、衆院解散について、専門家の意見を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後に、総合的に判断すると述べた。写真は総裁選終了後、退任する安倍晋三首相に花束を渡す菅氏。9月14日、東京で撮影(2020年 ロイター/代表撮影)

14日の自民党総裁選で選出された菅義偉新総裁は、同日夕に自民党本部で記者会見し、衆院解散について、専門家の意見を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後に、総合的に判断すると述べた。人事に関しては明言を避けたが、二階俊博幹事長や麻生太郎財務相は党の要だと発言した。自身の後任の官房長官の条件としては「総理との関係」も重視する姿勢を示した。

せっかく総理に就任、「仕事がしたい。解散時期悩ましい」

総裁選で圧倒的多数の支持で選出された理由を問われ、地方出身で、ふるさと納税などが浸透してきたためではないかと自己分析した。 

衆院解散の時期を巡っては、コロナ収束・経済対策が優先との従来の見解を繰り返した。衆院解散は「専門家の考えでコロナが完全に下火にならないと、なかなか難しい」と指摘。同時に「感染が収束したらすぐに解散するわけではなく、総合的に判断する」とし、「せっかく総理に就任するので仕事がしたい。そうした中で解散時期はなかなか悩ましい」とも付け加えた。

規制改革で日本を前に

人事については「改革意欲のある人がさまざまな派閥に散らばっており、登用したい」と強調した。総裁選挙期間中に提唱したデジタル庁設立については、さまざまな省庁にまたがる業務の連携を強化する一つの象徴だ語った。

マイナンバーカードと健康保険証の兼用に対して厚生労働省が強い抵抗を示したことなどを指摘。省庁の「縦割り・既得権益・前例主義を打倒し、規制改革進めて国民のために働く内閣作る」とし、「おかしな部分は直し、日本を前に進めたい」と強調した。

北方領土交渉、「4島の帰属を明確にして進める」

外交面では、北方領土交渉は4島の帰属を明確にして進めると述べた。安倍晋三首相も対ロ交渉ではプーチン大統領の信認が厚い森喜朗元首相の助言を得ていたと指摘し、「外交は(政府・与党の)総合力で行う」と強調した。

森友、加計学園や「桜を見る会」の問題については「客観的におかしいものは正す必要がある。国民に丁寧な説明も必要」と述べた。

(竹本能文)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・自民党総裁選に決定的に欠けているもの
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・菅義偉、原点は秋田県湯沢のいちごの集落 高齢化する地方の縮図
・ビルボードHOT100首位獲得したBTS、韓国政府は兵役免除させるのか


20200922issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月22日号(9月15日発売)は「誤解だらけの米中新冷戦」特集。「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う。米中関係史で読み解く新冷戦の本質。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、EUにメタン排出法の適用除外を要求=政府文書

ビジネス

ウォン安と不動産価格上昇、過剰流動性だけが背景では

ビジネス

12月の豪消費者信頼感指数、悲観論が再び優勢 物価

ビジネス

ベトナムEVビンファスト、対インドネシア投資拡大へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 8
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中