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中南米各国、新型コロナウイルス封じ込めへ相次ぎ国境封鎖

2020年3月16日(月)15時00分

新型コロナウイルスの封じ込めに向けて、中南米諸国が相次いで国境封鎖などの措置を強化している。写真はエクアドルが封鎖したコロンビアとの国境で15日撮影。(2020年 ロイター/Daniel Tapia)

新型コロナウイルスの封じ込めに向けて、中南米諸国が相次いで国境封鎖などの措置を強化している。

アルゼンチンのフェルナンデス大統領は15日、非居住者の入国を15日間禁止すると発表。公立・私立の学校も3月末まで休校にするとした。

ペルーのビスカラ大統領も同日、国境を封鎖し、航空・海上輸送を停止すると発表。感染拡大を遅らせるため、国民に15日間の自主隔離も求めた。

中米で最も大きな打撃を受けているパナマでは、15日時点の感染者数が前日の43人から55人に増加。国家安全保障相は記者会見で、16日午後11時59分からパナマ国民と海外出身の居住者以外の入国を禁止すると発表した。

パナマの保健相によると、政府はスーパーや薬局などを除くすべての商店に閉鎖を指示したほか、病院の外来診療を制限する措置もとった。

グアテマラの保健相は、スペインのマドリードから無症状で帰国した85歳の男性が死亡したと発表。同国初の死者となった。

[グアテマラ市/ブエノスアイレス/リマ ロイター]


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