最新記事

米軍事

トランプ「金正恩はロケット好き」 日韓に米軍駐留費の負担増を要求

2019年12月4日(水)08時18分

トランプ米大統領は3日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を信頼していると述べた上で、「ロケットを打ち上げるのが好きなようだ」と話した(2019年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)

トランプ米大統領は3日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を信頼していると述べた上で、「ロケットを打ち上げるのが好きなようだ」と話した。

トランプ氏はロンドンで開催中の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席中。記者団に対して「だから、彼(金委員長)をロケット・マンと呼んでいる」と語った。北朝鮮が非核化に応じると期待していると述べた上で、「いずれ分かるだろう」と指摘した。

北朝鮮は先週、「超大型多連装ロケット砲」の実験の一環で日本海に向けて飛翔体2発を発射した。北朝鮮は米国に対し年末までに交渉姿勢を柔軟化させるよう求めており、時期が迫っていることを警告する狙いだと捉えられている。

外交筋によると、英独仏の要請により、国連安全保障理事会が4日に非公開で開催され、北朝鮮の先週の飛翔体発射について協議される見込み。15カ国で構成される安保理は2006年に北朝鮮の弾道ミサイル使用を禁止した。

北朝鮮はこの日、米国が翌年に大統領選挙を控えているため、非核化協議を長引かせていると非難した。

トランプ氏はこのほか、韓国と日本の米軍駐留費について両国の負担を増やす交渉を進めていると指摘。トランプ氏によると、韓国は昨年、米国による「防御」への負担を5億ドル近く増やすことに合意した。米国はさらなる負担増加を望んでいると述べた。

韓国に米軍を駐留させることは米国の安全保障の理にかなっているかどうかとの記者の質問に対して「議論の余地がある。私はどちらの道でも良い。どちらでも議論できる」とした。「ただ一つ言えることは、もし米軍を駐留させるのであれば、より公平な負担分担にするべきだ」とも述べた。

*内容を追加しました。

[ロンドン 3日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191210issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月10日号(12月3日発売)は「仮想通貨ウォーズ」特集。ビットコイン、リブラ、デジタル人民元......三つ巴の覇権争いを制するのは誰か? 仮想通貨バブルの崩壊後その信用力や規制がどう変わったかを探り、経済の未来を決する頂上決戦の行方を占う。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃

ワールド

シリアで米兵ら3人死亡、ISの攻撃か トランプ氏が

ワールド

タイ首相、カンボジアとの戦闘継続を表明

ワールド

ベラルーシ、平和賞受賞者や邦人ら123人釈放 米が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 5
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 8
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 9
    「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中