最新記事

核・ミサイル開発

トランプ、北朝鮮を核保有国と認定? 非核化初期段階として核プログラム凍結を求める

2019年7月10日(水)10時00分

米国務省は、今月に再開される見通しの米朝協議に先立ち、北朝鮮が非核化に向けたプロセスの初期段階として核プログラムを凍結することに期待を示した。写真は米朝両国の国旗。ハノイで2月に撮影(2019年 ロイター/KIM KYUNG-HOON)

米国務省は9日、今月に再開される見通しの米朝協議に先立ち、北朝鮮が非核化に向けたプロセスの初期段階として核プログラムを凍結することに期待を示した。

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長は先月30日、南北の非武装地帯で3回目の首脳会談を行い、核問題を巡る協議再開で合意した。

ポンペオ国務長官はこれまでに「7月のある時点、おそらく今後2─3週間」に協議が行われるとの見通しを示している。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)はこれまでに、米当局者の間では完全な非核化ではなく核プログラムの凍結で折り合いをつける案が浮上しており、暗に北朝鮮を核保有国と認めることになると報じたが、トランプ政権はこれを否定している。

米国務省のオルタガス報道官は、定例記者会見で「凍結はプロセスの終わりには決してならない。それは(プロセスの)最初に起きることを期待するものだろう。米政権が凍結を最終目標と見なしたことはないと思う」と述べた。

北朝鮮は2017年以降、核・ミサイル発射実験を凍結しているが、米当局者は同国が爆弾用燃料やミサイルの生産を続けることで核兵器を増強しているとみており、これらの生産の凍結も目指している。

オルタガス報道官は、米国の目標が北朝鮮の大量破壊兵器すべての完全な排除であることに変わりはないと説明。この目標の達成に向けた方策を協議するため、ビーガン北朝鮮担当特別代表が今週の欧州訪問の際に韓国の当局者と会談すると明らかにした。

[ワシントン 9日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 トランプの帝国
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月10号(2月3日発売)は「トランプの帝国」特集。南北アメリカの完全支配を狙う新戦略は中国の覇権を許し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは156円後半で売買交錯、リスク回避

ビジネス

トヨタが社長交代、近CFOが昇格 佐藤氏は3年で副

ビジネス

トヨタ、通期純利益を上方修正 円安と原価改善で市場

ワールド

南ア、中国への無関税アクセスへ前進 経済連携枠組み
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 2
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 5
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 6
    「反トランプの顔ぶれ」にMAGAが怒り心頭...グリーン…
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 9
    「エプスタインは悪そのもの」「悪夢を見たほど」──…
  • 10
    関税を振り回すトランプのオウンゴール...インドとEU…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中