最新記事

地震

山形県沖で震度6強の地震、微弱な津波も観測 菅官房長官「全原発に異常なし」

2019年6月19日(水)10時28分

6月18日午後10時22分ごろ、山形県沖を震源とするマグニチュード6.8の地震が発生した。

18日午後10時22分ごろ、山形県沖を震源とするマグニチュード6.8の地震が発生した。気象庁によると、新潟県村上市を中心とした下越地方で震度6強を観測したほか、山形県鶴岡市を中心とした庄内地方で震度6弱、新潟県中越地方、山形県最上地方、秋田県沿岸南部地方で震度5弱を記録した。

山形県や新潟県、石川県などでは津波注意報が発令され、NHKによると、新潟県粟島で微弱の津波が観測された。

菅義偉官房長官は18日午後11時過ぎ、官邸で緊急に会見し、新潟県柏崎刈羽原発をはじめ全ての原発に異常がないとの報告を受けていると述べた。

また、人的被害の状況については確認中で、山形県内で5900戸、新潟県内で3200戸の停電が発生しているとの報告を受けているとした。道路については、山形県内の高速道路で通行止めとなっていると説明した。

安倍晋三首相から同日午後10時半、早急に被害状況を把握し、地方自治体と緊密に連携しつつ、政府一体となって被災者の救命救助等の災害対策に全力で取り組むことや、国民に対し、津波被害になど関する情報提供を適時的確に行うよう指示があったと語った。

政府は、官邸危機管理センターに官邸対策室を設置し、関係省庁の局長級による緊急チームを招集した。菅長官は「人命を第一に、最大限の対応を行うよう指示した」と述べた。

国内メディアによると、上越、東北、北陸の各新幹線は、地震発生直後に運転を停止したが、上越新幹線の燕三条─新潟間を除いて運転を再開した。同区間の運転再開の見通しは立っていないという。

*地図を追加しました。

(山口貴也 編集:田巻一彦)

[東京 18日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 ISSUES 2026
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

EU・仏・独が米を非難、元欧州委員らへのビザ発給禁

ビジネス

中国人民銀、為替の安定と緩和的金融政策の維持を強調

ビジネス

米新規失業保険申請件数、1万件減の21.4万件 継

ワールド

ウクライナ和平の米提案をプーチン氏に説明、近く立場
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 5
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 6
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 7
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    【投資信託】オルカンだけでいいの? 2025年の人気ラ…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中