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サマータイム存続の是非をEU市民に問うと......84%が廃止希望だった

2018年9月3日(月)18時40分
モーゲンスタン陽子

一年中夏時間に?

ただ、単に時間のセッティングを変えるのが煩わしいという向きも多いようだ。ヨーロッパでは例えば、温水の出る時間帯を設定している家庭も少なくない。マニュアルで時間を設定しなければならない時計の場合、こういったことが面倒となる。つまり、いつまでも明るいのが嫌なわけではなく、時間を変更する手間や、設定し忘れたときの不便が嫌だということだ。

体内時計が狂うことが健康へ長期的に与える害に対する指摘の声も大きい。したがって、制度廃止というよりは、通年夏時間(あるいは冬時間)で固定し、年に2度の時間変更をやめることを望んでいるようだ。

とはいえ、加盟諸国の意向や法整備などの調整の必要があるため、すぐに変化が訪れるわけではない。来年にブレグジットを控えるイギリスのメディアは、自国への影響は少ないと考えている(イギリスからの回答率は加盟国中最小だった)。

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