米政府は欧州連合(EU)からの鉄鋼・アルミに対する輸入関税適用計画を早ければ31日にも発表する。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が30日、事情に詳しい関係筋の話として伝えた。

米政府は3月23日に鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課す輸入制限措置を発動したが、EU、カナダ、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、アルゼンチンを暫定的に適用除外とした。適用猶予は6月1日に期限切れとなるが、この問題を巡るEUと米国の協議は停滞している。

事情に詳しい1人の関係筋はロイターに対し、EU製鉄鋼・アルミに関税が適用される可能性を否定しなかったが、31日に発表がある可能性は低いと述べた。

鉄鋼・アルミ輸入関税は、安全保障上の脅威への対抗措置を可能にする米通商拡大法232条に基づき発動された。

EUの政策執行機関である欧州委員会はこれまで、恒久的な適用除外措置を米国に対して要求してきた。米国が関税を適用した場合は、年間28億ユーロ(34億ドル)相当の米国からEUへの輸入品に関税を課す方針を表明。対象となる米製品にはピーナッツバターやジーンズなどが含まれる。鉄鋼・アルミ輸入関税の対象となる可能性があるEU製品は年間64億ユーロ(75億ドル)に上る。

EUのほかにメキシコとカナダに対する関税の適用猶予も6月1日に期限切れとなる。

[ワシントン 30日 ロイター]
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