最新記事

歴史

「ヒトラーが南米逃亡に使った」はずのナチス高性能潜水艦が見つかる 

2018年4月19日(木)19時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ヒトラーが乗っていた証拠はない

英メトロ紙によると、ナチス幹部が「U-3523」に乗っていたとされる証拠はない。

これについて、プロジェクトに参加したデンマーク海戦博物館のゲルト・ノーマン・アナスン館長は、「戦争が終わったにもかかわらず、『U-3523』がドイツから離れたので、ドイツから貴重な何かを持ち出したと噂が立った」と説明。さらに高性能で長距離を移動できる「U-3523」だったことが噂の信ぴょう性を高めたと考えている。

しかし今回の発見で、「U-3523」が南米に向かっていなかったことが明らかになった。ナチス高官が逃亡の際に持ち出したと考えられていた貴重品なども見つかっていない。

ヒトラーの南米逃亡説は立ち消え?

「U-3523」が注目される理由はもう1つ。それは、ナチスが「U-3523」と同レベル(XXI型)の潜水艦を他に1艇しか持っていなかったこと。その1艇である「U-2540(ヴィルヘルム・バウアー )」は現在、ドイツのブレーマーハーフェン・ドイツ海事博物館に展示されている。

u2540-458726801.jpg
U-2540(ヴィルヘルム・バウアー ) manfredxy-iStock

アナスン館長によると、連合軍の銃撃に遭った際、「U-3523」が極秘の任務に就いていたことが、噂を助長したという。

今のところ、デンマーク海戦博物館では海底に沈む「U-3523」を引き上げる計画はない。だから結局はヒトラーの生死をめぐるミステリーが消滅した訳ではないという。

MAGAZINE

特集:残念なリベラルの処方箋

2019-7・ 2号(6/25発売)

日本でもアメリカでも存在感を示せない「リベラル」 対抗軸として政権担当能力を示す方法は?

人気ランキング

  • 1

    未婚女性が結婚相手の男性に求める年収とは......理想と現実の大きなギャップ

  • 2

    生涯未婚率は職業によってこんなに違う

  • 3

    フェイスブックのコンテンツ監視員の職場は「搾取工場」――元監視員が激白

  • 4

    貧困家庭の女子が人生を見限る「自己選抜」......「…

  • 5

    29年前の「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の…

  • 6

    性的欲望をかきたてるものは人によってこんなに違う

  • 7

    少女の乳房を焼き潰す慣習「胸アイロン」──カメルー…

  • 8

    米富裕層から大統領候補へ「私たちに課税して下さい」

  • 9

    韓国人の日本に対する好感度は上昇、いっぽう日本人…

  • 10

    子供13人を監禁虐待した親の家は、排泄物が壁にこび…

  • 1

    世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

  • 2

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......その理由は?

  • 3

    テスラの半自動運転システムで居眠りしたまま高速を50キロメートル走行

  • 4

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

  • 5

    走る車の中から子猫を投げ捨て!相次ぐ蛮行に怒りの…

  • 6

    自撮りヌードでイランを挑発するキム・カーダシアン

  • 7

    アメリカ心理学会「体罰反対決議」の本気度──親の体…

  • 8

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 9

    イランの無人機撃墜がアメリカにとって重大な理由

  • 10

    未婚女性が結婚相手の男性に求める年収とは......理…

  • 1

    世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

  • 2

    サーモンを愛する「寿司男」から1.7mのサナダムシ発見

  • 3

    台湾のビキニ・ハイカー、山で凍死

  • 4

    マイナス40度でミニスカ女子大生の脚はこうなった

  • 5

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 6

    プラスチック製「人工子宮」でヒツジの赤ちゃんが正…

  • 7

    脳腫瘍と思って頭を開けたらサナダムシだった!

  • 8

    タピオカミルクティー飲み過ぎで病院!? 中国の14…

  • 9

    アメリカの衛星が捉えた金正恩「深刻な事態」の証拠…

  • 10

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
ニューズウィーク日本版編集部員ほか求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月