最新記事

動物

【動画】密猟者から救助されたチンパンジーの赤ちゃん、小型機の操縦席でゴキゲン

2018年3月2日(金)19時00分
イワン・パーマー

パイロットと小型機に乗るチンパンジーのムッサ Lwiro Primates/FACEBOOK

<パイロットと一緒に小型機の操縦席に座る愛らしい姿から目が離せないが、チンパンジーを食肉として密猟するアフリカの現実は過酷>

中央アフリカのコンゴ民主共和国で、密猟者から救助されたチンパンジーの赤ちゃんが、小型飛行機に乗ってリハビリ施設へ向かう愛らしい様子が動画で配信された。

動画に写る「ムッサ」は、コンゴ民主共和国にある保護団体、ルウィロ霊長類リハビリテーションセンターが今年に入ってビルンガ国立公園で救助した3頭目のチンパンジー。センターがその様子を関係者への感謝を込めて配信した。

ムッサは小型機の操縦席に座り、上空ではまるでスロットル・レバーを操作しているように見える。パイロットから毛づくろいをしてもらって、気持良さそうにしている。

興奮し過ぎて疲れたのか、上空で居眠りすることも。

施設に到着するとムッサは職員の腕の中に迎えられた。

フェイスブックの動画には、センターからの「野生動物の命を守るために様々な組織の多くの人々が協力して救出が成功する。全員の連携の成果を見るのは素晴らしい。今回はムッサを救出できた」というメッセージが添えられている。

「野生動物の救出はいつも複雑な感情をもたらす。彼らを助けられたことはうれしいが、同時に野生動物にとっては悲しい出来事でもある」

センターの広報によると、ムッサの健康状態は良好で、新しい家のセンターで元気に過ごしている。

中央アフリカ、西アフリカでは、食肉目的のチンパンジーの密猟が横行し、同地域で活動する動物保護団体の重要な懸案事項になっている。近年では富裕層の食用として密猟されるほか、都市部ではチンパンジーの子どもがペットとして売買されている。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

鉄鋼関税、2倍の50%に引き上げへ トランプ米大統

ビジネス

アングル:トランプ関税、世界主要企業の負担総額34

ワールド

トランプ米大統領、日鉄とUSスチールの「パートナー

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中