最新記事

アフリカ

ジンバブエ、軍が権力掌握し大統領を軟禁 国連事務総長など平静呼び掛け

2017年11月16日(木)11時09分

 11月15日、軍が国営放送局を占拠し権力を掌握したジンバブエで、ムガベ大統領(93)が南アフリカのズマ大統領と電話で話し、自宅軟禁下にあると明らかにした。南ア大統領府が声明を発表した。写真はムガベ大統領が描かれたミニバスを洗車する若者。ハラレで撮影(2017年 ロイター/PHILIMON BULAWAYO)

軍が15日に国営放送局を占拠し権力を掌握したジンバブエで、ムガベ大統領(93)が南アフリカのズマ大統領と電話で話し、自宅軟禁下にあると明らかにした。南ア大統領府が声明を発表した。

軍は、ムガベ大統領の周辺にいる社会・経済的な苦痛をもたらす「犯罪者」が標的だと説明し、また大統領は無事だとしている。首都ハラレ中心部では装甲車両が主要政府機関、議会、裁判所への道路を封鎖している。市内の状況は落ち着いている。

事実上のクーデターとみられる軍の行動によって、ムガベ大統領の権力支配が終わりを迎えるかは明らかになっていない。軍司令官の主な目的は、大統領夫人のグレース氏が大統領の後継となることを阻止することであるようだ。

大統領は先週、後継と目されていたムナンガグワ第1副大統領を解任。司令官らは、解任がグレース夫人の後継就任に道を開く意図があったとの見方を示しており、13日にはムナンガグワ氏の支持者の追放が続けば「介入する」準備があると表明していた。

国連のグテレス事務総長、アフリカ連合、欧米諸国は平静を保つよう呼び掛けた。

南アフリカのメディアによると、ムガベ大統領と司令官との協議実施に向け、南アの国防・国家安全保障の当局者がハラレに向かった。



[ハラレ 15日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ビジネス

エヌビディアやソフト大手の決算、AI相場の次の試金

ワールド

焦点:「氷雪経済」の成功例追え、中国がサービス投資

ワールド

焦点:米中間選挙へ、民主党がキリスト教保守層にもア
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 4
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 5
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 6
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 7
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 8
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中