最新記事
スペイン

カタルーニャ州、議会選挙を検討 スペイン政府は自治停止の方針変えず

2017年10月25日(水)11時00分
ロイター

10月24日、スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、同州の議員は、中央政府との協議こう着を打開するため、プチデモン州首相(写真)が議会を解散し、選挙を実施する可能性があることを明らかにした。写真はバルセロナで撮影(2017年 ロイター/Ivan Alvarado)

スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、同州の議員は24日、中央政府との協議こう着を打開するため、プチデモン州首相が議会を解散し、選挙を実施する可能性があることを明らかにした。

ただ、中央政府関係者は、カタルーニャ州が選挙を実施しても、同州の自治権を停止する方針は変わらないとの立場を示した。

カタルーニャ州議会は、中央政府が同州の自治権停止の手続きを進めていることへの対応を26日に協議する予定で、アナリストの間では、正式な独立を宣言する可能性があるとの見方が多い。

プチデモン首相はこれまでのところ、選挙の可能性に言及していないが、同政権で連立を組む左派政党CUPの議員は記者会見で、プチデモン氏が選挙実施の選択肢を積極的に検討していると述べた。

プチデモン氏は、選挙で独立推進派が勝利すれば自身の立場を強めることができ、敗退すれば面目を保ったまま身を引くことが可能になる。

スペイン政府は、カタルーニャ州が選挙を行えば第1歩になるものの、プチデモン氏は今月行った独立宣言も撤回する必要があるとしている。

カタラ法相はラジオのインタビューで、中央政府がカタルーニャ州の自治停止を決めたのはプチデモン氏に「重大な職務怠慢」があったと判断したためだと説明し、「選挙を実施するだけで全て解決するわけではない」と述べた。

その上で、プチデモン氏がスペイン議会上院に出席すれば、事態打開の一助になるとの見方を示した。

スペイン上院は24日、プチデモン氏に26日午後5時(日本時間27日午前0時)か27日午前10時(同午後5時)に上院に出席するよう求めたことを明らかにした。

[マドリード 24日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

バンス米副大統領、パキスタンのシャリフ首相と会談

ワールド

米が資産凍結解除に同意とイラン筋、米当局者は否定

ワールド

ガザ平和評議会、資金不足報道否定 「要請全額満たさ

ワールド

情報BOX:米とイラン和平交渉、知っておくべき主な
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 7
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 10
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中