最新記事

人身売買

英グラビアモデルを誘拐した闇の犯罪集団「ブラック・デス」とは何者か

2017年8月8日(火)15時04分
アヤスリ・ガヌラーダ

この犯罪組織はかなり前から存在を報じられているが、当局がこれまでに関与を突き止めた犯罪行為は誘拐だけだ。しかしデイリーメールは、同組織が爆破や麻薬取引、人身売買、武器売買なども行っていると付け加えている。

ジャーナリストのジョセフ・コックスは、メディア企業バイス・メディアのサイト「マザーボード」に寄稿した記事の中で、自身が掲示板サイト「Reddit」でブラック・デスに関する情報を発見し、同組織とオンライン上で交わしたやりとりについて詳しく述べている。 「私はブラック・デスへの返事の中で、自分はビジネス間を取り持つ仲介人であると名乗ったが、信じてもらえなかった。"惜しかったな、ユーロポール(欧州刑事警察機構)だろ"という返事が来た」

サイトには女性のプロフィールと開始価格

CNNによると、ヘルバはこれまでも、誘拐した女性たちを何度もオンラインオークションに出品しているとイタリア捜査当局は話している。オークションサイトには被害者の詳細なプロフィールと開始価格が載せられている。しかし、掲載された女性たちの写真が本物かどうかはわかっていない。

アイリーンは7月11日、偽りの写真撮影のためにミラノに呼び出され、麻酔薬ケタミンを打たれた。その後、「黒い袋」に押し込まれ、人里離れた場所の家に連れて行かれた。ヘルバはその場所からインターネットを通じてアイリーンを売ろうとしたようだとCNNは報じている。

(翻訳:ガリレオ)

(International Business Times)



【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!

ご登録(無料)はこちらから=>>


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ナジブ・マレーシア元首相、1MDB汚職事件で全25

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏と28日会談 領土など和

ワールド

ロシア高官、和平案巡り米側と接触 協議継続へ=大統

ワールド

前大統領に懲役10年求刑、非常戒厳後の捜査妨害など
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 7
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 8
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中