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トランプ大統領の就任式、公共の場所でのデモを当局が許可

2017年1月6日(金)18時58分

1月5日、トランプ次期米大統領の20日の就任式の際、デモ参加者に公共の場所の使用が認められることになった。米当局が明らかにした。写真はトランプ氏が大統領に選出され抗議する人々。ワシントンで昨年11月撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)

 トランプ次期米大統領の20日の就任式の際、デモ参加者に公共の場所の使用が認められることになった。米当局が5日、明らかにした。人権派の弁護士らは、公共の場所でのデモが認められない場合には訴訟も辞さない構えを見せていた。

 就任式には、最大90万人が首都ワシントンに集まると予想され、メキシコ国境での壁建設や不法移民の追放など、トランプ氏が掲げる政策に対する抗議デモも計画されている。

 抗議、あるいは祝福のためのデモを計画している30以上の団体のうち、就任式の最中やその前後に米国立公園局が管理する土地の使用を許可されたのは、これまで3団体のみだった。これに対して「市民の権利保護パートナーシップ基金」が、6日までに許可が下りない場合は訴訟を提起すると警告、その数時間後に同局は数日中に許可の発行を始める方針を明らかにした。

 同局は、2008年の前例にならい、国会議事堂からホワイトハウスまでのパレード沿いの土地などの管理をトランプ氏の大統領就任式委員会に委ねていたと説明している。

 同局の報道官は、ホワイトハウスの南側エリアの使用許可の管理を委員会から取り戻したとした上で、現在30以上の申請を処理しているところだが、申請はまだ受け付けていると語った。

[ワシントン 5日 ロイター]


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