最新記事

北朝鮮

中国当局、国連が資産凍結した北朝鮮銀行幹部を核開発関連容疑で調査

2016年9月26日(月)19時20分

9月26日、中国当局は、北朝鮮の核開発プログラムに関連した違法な武器・物資の取引の資金を工面したとされる北朝鮮の銀行の幹部を調べている。写真の北朝鮮国旗はは2014年10月、スイス・ジュネーブ北朝鮮政府代表部で撮影(2016年 ロイター/Denis Balibouse)

 中国当局は、北朝鮮の核開発プログラムに関連した違法な武器・物資の取引の資金を工面したとされる北朝鮮の銀行の幹部を調べている。韓国紙の中央日報が26日、北朝鮮の事情に詳しい人物の話として伝えた。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は19日、米中当局が北朝鮮の核開発プログラムを支援した疑いで、中国共産党幹部が設立した遼寧鴻祥実業集団の資金の流れを調査していると報道。

 ホワイトハウスはこの日、中国と米国が、今月9日に5回目の核実験を強行した北朝鮮への対応について、国連安保理や法執行ルートでの協力を強化することで一致したと発表した。

 中央日報は26日、中国当局が北朝鮮との国境にある遼寧省丹東市に支店を持つ朝鮮光鮮銀行の幹部を調べていると報じた。

 米財務省は2009年、同行を北朝鮮の武器密輸を支援する団体に指定していた。

 中央日報によると、朝鮮光鮮銀行丹東支店の支店長は一時的に北朝鮮に戻っているため、副支店長が取り調べを受けているという。

 国連は3月の制裁強化決議で、同行の資産凍結の対象を海外に保有する全資産に拡大した。中央日報によると、同行の丹東支店はその後も、遼寧鴻祥実業が使う建物にオフィスを移転し、秘密裏に営業を継続していたとされる。

 中国外務省はコメントの求めに応じていない。

[ソウル 26日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは156円前半でほぼ横ばい、日銀早期

ビジネス

中国万科の社債急落、政府支援巡り懸念再燃 上場債売

ワールド

台湾が国防費400億ドル増額へ、33年までに 防衛

ビジネス

インフレ基調指標、10月の刈り込み平均値は前年比2
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中