最新記事
健康

健康にいいビール...はあり得ます! プロバイオティクスが含まれる可能性【最新研究】

Beer Might Be Healthier Than You Think

2024年11月8日(金)20時05分
ハッティ・ウィルモス
ビール

ハッピーに、そして健康になれたら、言うことなしだが FRANCKREPORTER/ISTOCK

<研究が進んでおり、えりすぐりの素材と酵母を使った低アルコールビールに酒造会社は期待。だが一方で...>

ビールといえば、宴会で友人たちと楽しく酌み交わすイメージはあっても、体にいい飲み物と考える人は少ないだろう。だが研究によれば、一部のビールには健康効果が期待できるかもしれない。プロバイオティクスが含まれている可能性があるからだ。

「プロバイオティクスとは、腸にいい影響を与える細菌や酵母などの生きた微生物(または、そうした微生物を含む食品)を指す」と、健康指導を行っている栄養士のキャサリン・ポールは言う。


「カプセルや粉の形で販売されているものは、サプリメントとして飲んだり、ヨーグルトドリンクなどの食品に混ぜて摂取することもできる。生きたヨーグルトやケフィア、ザワークラウトやキムチ、コンブチャなど、発酵した食品や飲料にも含まれる」

ビールも発酵食品の一種だから、場合によってはプロバイオティクス的な効果を得るに十分な量の生きた酵母が含まれているかもしれない。

実際、2022年の「農業食品化学ジャーナル」に発表された研究によれば、毎日ハーフパイント(約236ミリリットル)のビールを飲んだ男性は、腸内細菌叢のバランスに改善が見られたという。

腸内細菌の果たす役割について、ポールはこう説明する。「食品に含まれる繊維などの消化できない成分を分解し、ビタミンやミネラルなど栄養素の吸収を高める。免疫システムを整える上でも重要な役割を果たし、体に害となる細菌などの微生物が増殖しすぎるのを防ぐのに役立つ」

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米失業保険継続受給件数、10月18日週に8月以来の

ワールド

中国過剰生産、解決策なければEU市場を保護=独財務

ビジネス

MSとエヌビディアが戦略提携、アンソロピックに大規

ビジネス

英中銀ピル氏、QEの国債保有「非常に低い水準」まで
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中