最新記事

SNS

生まれつき手足がなく、ゲイの私が「美のインフルエンサー」になるまで

Anything Is Possible

2021年10月29日(金)11時12分
ゲーブ・アダムズウィートリー
ゲーブ・アダムズウィートリー

将来はメークの分野で自分のブランドを持てるようになりたい GABE ADAMS-WHEATLEY

<生まれつき手足がなくてもメークの動画をアップ。私がインフルエンサーになれば多くの人が祝福されると信じている>

私はブラジルで生まれた。その直後、母は私の父親だった人がほかに家庭を持っていることを知った。

母は貧しい地域に住み、子供が既に3人いた。私はハンハルト症候群という病気で、生まれつき手足がなかった。母は将来を悲観して、私を養子に出した。

米ユタ州で、ある女性が私のことを耳にした。そのとき彼女は、11人目の子供を身籠もっていた。彼女の家は敬虔なモルモン教徒で、私を養子にすることを神から与えられた使命だと感じた。

養母は私をほかの子供たちと同じように扱った。今、そのことにとても感謝している。

中学校でみんながパフォーマンスを披露する「タレントショー」が近づいた頃、私は車椅子を降りてダンスをしようと決めた。母は練習に3週間付き合ってくれ、本番では体育館で盛大な拍手を受けた。自分は車椅子に乗っているだけでなく、はるかに大きな可能性があることを知った。

ゲイであることを自覚したのは、小学2年生の頃だ。養父母はそれを知ると、公にするなと言い始めた。教会がいい顔をしないからだ。

19歳のとき、母に長いテキストメッセージを送り、自分がゲイであることは変えようがないと書いた。自分らしくいられず、デートの相手を両親に紹介できないことが悲しくて、眠る前にベッドで泣いていたことも伝えた。

母は翌日、配慮が足りなかったと謝り、デートの相手にはいつでも会わせてと言った。父も同じことを言ってくれた。

TikTokを始めたのは2018年

高校のときにメークを始めた。参加していたダンスグループがステージでメークをしていたから、それが格好の言い訳になった。

2018年にTikTokを始め、翌年のハロウィーンの頃にはダンスの動画を作った。けっこう受けた。でもメークの動画をアップしたのは、20年になってからだ。

最初の頃のメークでは、ファンデーションなどを含ませたスポンジを床に置き、顔を近づけて塗っていた。それも20年初めにアダムに出会ってから変わった。彼は化粧台を買ってくれ、脚を私に合わせて切ってくれた。今は、メークブラシを化粧台の縁と肩の間に挟むようにして、うまく使うことができている。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ビジネス

米自動車販売、第2四半期はGMが首位奪還 在庫不足

ビジネス

米ISM製造業景気指数、6月は2年ぶり低水準 新規

ビジネス

韓国現代自の労組、ストライキの可能性 賃上げ交渉が

ワールド

ウクライナ穀物輸出、6月は前年比43%減 ロシア侵

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:広がるインフレ 世界経済危機

2022年7月 5日号(6/28発売)

急激なインフレ、食糧・エネルギー不足、米バブル崩壊...... 「舵取り役」なき世界経済はどこへ

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    【閲覧ご注意】動画:ヒトの皮膚に寄生するニキビダニ

  • 2

    メーガン妃、実姉からの訴訟の取り下げを申し立てるも却下される

  • 3

    【映像】軍事侵攻後に死んだロシアのバレリーナたち

  • 4

    「プーチンの犬」メドベージェフ前大統領の転落が止…

  • 5

    【映像】多分使わないナイフを運んでいく「強盗ガニ」

  • 6

    「ここまで愚かだったとは」──チャールズ皇太子、ス…

  • 7

    留守のたび荒らされる寝室、隠し撮りに映ったのは「…

  • 8

    プーチン「重病説」を再燃させる「最新動画」...脚は…

  • 9

    温暖化で新種のクマが誕生?──実は喜ばしくない理由…

  • 10

    ロシア人バレリーナ、死体で発見。ウクライナ侵攻後…

  • 1

    【映像】飼い主のことが好きすぎる「寂しがり」な愛犬

  • 2

    韓国アイドル、ファンにもみくちゃにされて腕を負傷する「問題シーン」

  • 3

    【動画】「まるで地獄から来たトラック」 中国「犬肉祭」に出荷された犬たちを救出

  • 4

    史実はNHK大河ドラマとまったく違う ── 源頼朝が弟・…

  • 5

    【閲覧ご注意】動画:ヒトの皮膚に寄生するニキビダニ

  • 6

    【衝撃映像】小型犬がハクトウワシに連れ去られる瞬間

  • 7

    沖縄の少女たちの経験は日本の若い女性に起きている…

  • 8

    留守のたび荒らされる寝室、隠し撮りに映ったのは「…

  • 9

    メーガン妃、実姉からの訴訟の取り下げを申し立てる…

  • 10

    メーガン妃「いじめ調査」結果はクロか? 「次は差別…

  • 1

    治験中のがん新療法、18人全員の腫瘍が6ヶ月で消失 専門医「前代未聞」

  • 2

    女性を踏み殺したゾウ、葬儀に現れ遺体を執拗に踏みつけ去る インド

  • 3

    遺体ばかりか負傷兵も置き去り──ロシア軍指揮官のプロ意識がさらに低下(米戦争研究所)

  • 4

    【映像】突進してくるゾウの赤ちゃんが「ちっとも怖…

  • 5

    極超音速ミサイル「ツィルコン」はウクライナの戦況…

  • 6

    英ルイ王子の「やんちゃ」ぶりで、キャサリン妃に「…

  • 7

    インド人初のK-POPスター誕生へ 4000人から選ばれた…

  • 8

    プーチン「重病説」を再燃させる「最新動画」...脚は…

  • 9

    中国側に「寝返った」ジャッキー・チェン、「父親が…

  • 10

    英ヘンリー王子夫妻、軽い扱いに「激怒」してイベン…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
ニューズウィーク日本版ウェブエディター募集
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2022年7月
  • 2022年6月
  • 2022年5月
  • 2022年4月
  • 2022年3月
  • 2022年2月