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習近平訪米へのプレゼント? 米ボーイング、737型機の最終工程を中国に移転

エアバスとの競争が激化するなか、組み立ての中国移転で生産性向上と営業面でのアピールも

2015年9月14日(月)11時03分

9月11日、米航空機大手ボーイングは一部の737型機(写真)について、製造の最終工程を中国に移転することを検討しており、月内の習近平中国国家主席の訪米に合わせて発表する方向で調整中だという。2014年2月撮影(2015年 ロイター/David Ryder)

[モビール(米アラバマ州) 11日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは一部の737型機について、製造の最終工程を中国に移転することを検討しており、月内の習近平中国国家主席の訪米に合わせて発表する方向で調整中だという。航空・防衛関連出版のアビエーション・ウィークが11日、報じた。

ボーイングは現在、すべての737型機の建造をワシントン州で行っている。

同社はこの報道に関するコメントを控えたが、常に生産性向上を追求しているとの声明を発表し、事実である可能性に含みを残した。

アビエーション・ウィークによると、中国の施設では737型機の塗装、飛行試験、一部内装の据え付けを行う見通しという。

ボーイングの海外契約や海外での事業展開は、ライバルである欧州のエアバス・グループとの激しい競争を制する一助になるとみられている。

エアバスは13日に、同社として米国で初となるアラバマ州モビールの最終組み立てラインを祝うイベントを開催。同社はハンブルクや中国の天津にも最終組み立てラインを保有する。

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