[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が9日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.3%上昇し、前月の0.2%から加速した。ロイター調査の予想である0.8%上昇を上回⁠った。

伸び率は春節(旧正月)休暇の影響で3年余りぶりの高水準。プラスは5カ月連続。

CPIは前月比では1.0%上昇し、1月の0.2%上昇から伸びが加速した。市場予想は0.5%上昇だった。

一方、2月の生産者物価指数(PPI)は前年比0.9%下落。前月は1.4%下落、ロイター調⁠査の予想は1.2%下落だった。需要の弱さが厳しい外部環境下にある経済の足かせとなって⁠いるものの、2024年7月以来最小の下落幅となった。

9日間の旧正月連休は国内旅行と消費支出を押し上げ、サービス価格が伸びたことでCPI全体の上昇率を押し上げた。昨年の連休は1日短く、1月下旬に始まっていた。

変動の大きい食品・燃料価格を除いたコアCPIは前年比1.8%上昇(1月は0.8%上⁠昇)した。

国家統計局は、生産者物価のデフレが緩和した要因として、先進・新興セクターで⁠の価格上⁠昇や主要産業分野での生産能力管理などを挙げた。

統計局のデータによると、航空券価格は前年同月比29.1%上昇、金宝飾品は76.6%高騰した。

ただ、物価上昇が持続するかについては不透明感が強い。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、Zichun

Huang氏は「中東情勢の緊迫化で⁠世界のエネルギー価格が高止まりする限り、インフレ圧力は続く」と指摘。一方で、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で示された5カ年計画は「内需拡大の面では」期待外れだったとし「緊張緩和とともに物価上昇も収束する」との見方を示した。

INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「原油ショックが予想以上に長⁠期化しない限り、物価動向が中国人民銀行(中央銀行)の追加緩和を阻むことはない」と予想。経済が軟調なスタートを切った可能性が高いことから、第2・四半期に利下げ余地があるとの見方を示した。一方で、政策当局が慎重姿勢を取り、緩和を遅らせる可能性もあるとしている。

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