Chris Prentice
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米ペンシルベニア州フィラデルフィア市が奴隷制に関する展示物の撤去を巡り連邦政府を提訴した裁判で、連邦地裁は16日、国立公園局(NPS)に対し、判決が出るまで展示物を復元する仮処分を命じた。
NPSは先月、トランプ大統領が歴史施設や文化施設における「反米思想」を問題視し、当局に対応を指示したことから、フィラデルフィア市の展示物を解体・撤去した。
展示物は、フィラデルフィアが首都だった当時、初代大統領ワシントンが住んでいた独立国立歴史公園内の大統領邸跡にあったもので、奴隷制の歴史のほか、ワシントンが奴隷を所有していた史実が説明されていた。
同市は、NPSを監督する内務省と政府高官らが違法行為を行ったとして訴えを起こし、再展示を求める仮処分を求めていた。
連邦地裁は「歴史的真実をねじ曲げ、解体する権限が連邦政府にあるかどうか判断が求められている」とした上で、連邦政府にはそうした権限はないとの見解を示した。