米民主党議員団、トランプ政権が移民追放に数百万ドル支出と問題視
トランプ米大統領。2月12日、ホワイトハウスで撮影。REUTERS/Jonathan Ernst
Patricia Zengerle
[ワシントン 13日 ロイター] - 米議会上院外交委員会の民主党議員団は13日発表した報告書で、トランプ米政権が外国政府と結んだ移民の国外追放に関する合意を巡り、国外追放に数百万ドルを投じながら納税者にほとんど利点はないと批判した。国外追放費用は1人当たり100万ドルを超えることもあるという。
トランプ大統領は米国に不法滞在している数百万人もの移民を国外追放することを目指し、出身国ではない第三国へ移送する取り組みを強化している。
これに対し、報告書作成に携わったシャヒーン議員は「この報告書は、トランプ政権が米国納税者に多大な費用負担を強いることで、移民たちを全く縁もゆかりもない第三国へ強制送還するという問題のある慣行を概説しており、深刻な疑問を投げかけている」とのコメントを出した。
報告書は第三国への移送にかかる費用が不明だとしながらも、アフリカの赤道ギニアとルワンダ、エスワティニ、中米エルサルバドル、太平洋の島国パラオの5カ国に計3200万ドル超が直接送金されたと指摘。ただ、今年1月時点でこれら5カ国が米国から受け入れた第三国の国民は約300人にとどまり、うち250人は米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラ人で、その大半は既に本国へ送還済みか送還予定だ。
一例として、米裁判所が本国への送還を命じたジャマイカ人男性について、トランプ政権は18万1000ドル超の費用をかけて第三国のエスワティニへ追放した。その数週間後、男性は約7000マイル離れたジャマイカへ再び送られ、その費用も米政府が負担した。ジャマイカ政府は、男性の帰国に異議を唱えたことは一度もないと伝えているという。
ホワイトハウスのジャクソン報道官は報告書について「トランプ政権全体が、トランプ氏の連邦移民法(移民国籍法)を執行し、犯罪歴のある不法移民の史上最大規模の一斉強制送還を実施する任務を合法的に遂行するために取り組んでいる」と主張した。
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