Emma Farge
[ジュネーブ 16日 ロイター] - 国連の調査委員会は16日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでジェノサイド(民族大量虐殺)を行ったと認定し、ネタニヤフ首相を含むイスラエルの最高指導部がジェノサイドを扇動したと結論づけた。
これに対し、イスラエルは「スキャンダラスだ」と非難した。
同委員会は、殺害の規模、援助の阻止、強制退去、生殖医療クリニックの破壊といった事例を挙げ、ジェノサイドを認定した。
調査委員会のトップで、国際刑事裁判所(ICC)元判事のナビ・ピレイ氏は「ガザでジェノサイドが起きている」と表明。
「こうした残虐な犯罪の責任はイスラエル当局の最高階層にある。彼らはほぼ2年にわたって、ガザのパレスチナ人集団を破壊するという明確な意図を持って、ジェノサイドの作戦を指揮してきた」と述べた。
調査委員会は72ページに及ぶ法的な分析をまとめた。同委員会は独立機関で、公式には国連を代表する立場にはない。国連はまだ「ジェノサイド」という言葉を使っていないが、ジェノサイドの認定を求める圧力は高まりつつある。
同委員会は「ジェノサイドの意図を直接的に示す証拠」としてネタニヤフ首相らの言葉も挙げた。ネタニヤフ氏は2023年11月にイスラエル兵に送った書簡で、ガザでの作戦をヘブライ語聖書の「完全な抹殺の聖戦」と比較したという。
調査委員会はイスラエルのヘルツォグ大統領とガラント前国防相の名前も挙げている。
イスラエルのジュネーブ国際機関政府代表部のダニエル・メロン大使は、調査委員会の報告書を「スキャンダラス」であり「でっち上げ」だと非難。「ハマスの代理勢力によって作成された」とし「イスラエルは、この調査委員会が公表した中傷的な暴言を断固として拒否する」と記者団に述べた。
イスラエルは、調査委員会がイスラエルに対して政治的な意図を持ち、権限を逸脱しているとして協力を拒否している。