石破首相、ＮＡＴＯ首脳会議出席取りやめ 岩屋外相が代理

　６月２３日、石破茂首相が、２４日からオランダ・ハーグで開かれる北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議への出席を取りめる方向で調整していることが分かった。アルバータ州カナナスキスで１６日撮影（２０２５年　ロイター/Amber Bracken）

Yoshifumi Takemoto　Rie Ishiguro

［東京　２３日　ロイター］ - 外務省は２３日、石破茂首相が２４日から予定していた北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議への出席を取りやめると発表した。諸般の事情としている。岩屋毅外相が開催地のハーグを訪問し、関連行事などに参加する。

同首脳会議に併せて米国が日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドを招待して特別会合を開く予定だったが、韓国とオーストラリアは２２日、李在明大統領とアルバニージー首相のハーグ訪問取りやめをそれぞれ発表。韓国は内政と中東情勢を理由に挙げていた。

沖縄県糸満市でこの日午後に会見した石破首相は、特別会合へ参加するのがハーグ訪問の主目的だったと説明した。

石破首相は１７日、カナダで開かれた主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）後の記者会見で、ＮＡＴＯ首脳会議へ出席すると表明した上で、「米国を交えた同盟国・同志国との重層的な協力を深め、わが国の独立と平和、国民の暮らしを守り抜くための外交に全力で取り組んでいく」と話していた。