米との次回貿易協議、来週末までに開催 ベトナム政府が発表

ベトナムは米国の通商要求に応える文書を提出し、この問題に関して共通の見解を見出す「決意と善意」を示したと、ベトナム商工省が5日の声明で発表した。写真はベトナム・ハイフォン港のコンテナ。2018年9月撮影(2025年 ロイター/Kham)
[ハノイ 5日 ロイター] - ベトナム商工省は5日、米国と来週末までに次回の通商協議を行う予定と発表した。これに先立ち、ベトナムは通商問題を巡り米に文書を提出し、同問題に関して共通の見解を見出す「決意と善意」を示していた。
ベトナムの輸出品に対する46%の相互関税の一時停止措置が7月上旬に切れる前に妥協点を見出すよう双方に圧力がかかる中、第3ラウンドの協議がいつ、どこで実施されるのか、具体的には触れなかった。
ベトナム商工省によると、グエン・ホン・ジエン商工相とグリア米通商代表部(USTR)代表は4日にパリで会談。6月前半に予定されている第3回交渉に向けて技術的な協議を加速させることで合意した。
ロイターは、ベトナム商工省とUSTRに次回交渉の正確な日程と予想される結果について質問したが、現時点で返答は得られていない。
ロイターが今週先に報じたところでは、米国はベトナムとの関税交渉で厳しい要求を盛り込んだ長いリストを提示。中国から輸入する工業製品への依存度を低下させることも含まれているという。
トランプ政権は貿易相手国に対して、4日までに最善の貿易交渉案を提示するよう求めていた。