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[ワシントン 30日 ロイター] - 米国家運輸安全委員会(NTSB)は30日、アメリカン航空の旅客機と米軍ヘリコプターが空中衝突し墜落した事故で、航空機のブラックボックスを回収したと発表した。事故原因に関する調査の暫定報告を30日以内に取りまとめる方針だ。

29日夜に首都ワシントンで発生した事故では両機の乗員・乗客67人全員が死亡した。米国では2001年以降で最悪の航空機事故となった。

事故機には若手フィギュアスケート選手やコーチ、家族が搭乗していた。隣接するバージニア州のヤンキン知事によると、遺体の半数以上が収容された。マリア・キャントウェル上院議員は、ロシア、フィリピン、ドイツ国籍も死者に含まれているとし、中国の国営新華社は中国国籍の2人が死亡したと報じた。

旅客機が着陸する予定だったレーガン・ナショナル空港の管制官は接近するジェット機についてヘリコプターに警告、進路変更を命じていた。

関係筋によると29日夜は2人ではなく管制官1人が飛行機とヘリコプターの管制を行っていた。これは「通常ではない」状況だが、運航が少ない場合には適切と考えられており、夜間の職務兼務は珍しくないという。

米国では近年、管制官不足が安全面での懸念につながっており、管制官不足を補うために残業の義務化や週6日勤務も一部で行われている。連邦航空局(FAA)によると、管制官は必要人数を3000人程度下回っている。

トランプ大統領は、バイデン前大統領が航空管制官の採用基準を下げたとし、多様性推進の取り組みがFAAの能力に影響した可能性を示唆した。ただこれを裏付ける証拠は示していない。

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