カナダ、中国製の鉱物製品やバッテリーなどへの課税検討
9月10日、カナダ政府は、中国から輸入する鉱物製品や半導体、太陽光製品、電池などへの追加課税を検討していると発表した。写真は2022年5月、中国山東省の青島港で撮影。中国の国営英字紙チャイナ・デイリー提供(2024年 ロイター)
[オタワ 10日 ロイター] - カナダ政府は10日、中国から輸入する鉱物製品や半導体、太陽光製品、電池などへの追加課税を検討していると発表した。中国によるさらなる報復措置を招く恐れがある。
カナダ政府は先月、中国製電気自動車(EV)に100%の関税を課すと発表。中国からの鉄鋼とアルミニウムにも25%の関税を課すと明らかにした。
財務省は声明で、追加税の可能性について30日間の意見公募期間を設けると説明。同省は最初の関税発表前にも同様の取り組みを行っていた。
財務省は「カナダの労働者や自動車産業、関連する重要な製造サプライチェーン(供給網)は現在、中国の意図的な政府主導の過剰生産能力政策の恩恵を受けている中国製造業者との不公平な競争に直面している」と述べた。
中国大使館の報道官は、カナダの発表は「一方的で保護主義措置を拡大するものだ」とし、「中国はこうした措置に強く反対し、自国の正当な権利を守るために断固たる措置を取り続ける」と述べた。
中国政府は10日、カナダからの菜種輸入に対する1年間の反ダンピング調査を開始すると発表した。