ニュース速報
ワールド

ローマ教皇、パプアニューギニアで持続可能な開発・労働環境改善訴え

2024年09月09日(月)11時33分

 9月7日、ローマ教皇フランシスコ(87)は、南太平洋の島しょ国パプアニューギニアを訪れ、持続可能な資源開発、労働者の待遇改善を呼びかけた。写真はパプアニューギニアのポートモレスビーで9日撮影(2024 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

Joshua McElwee

[ポートモレスビー 7日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコ(87)は7日、南太平洋の島しょ国パプアニューギニアを訪れ、持続可能な資源開発、労働者の待遇改善を呼びかけた。政治当局者に向けては部族間紛争の終結を訴えた。

教皇は、パプアニューギニアの天然資源は地域全体のために「神がもたらした」ものだと発言。「たとえ外部の専門家や国際的な大企業がこれらの資源の活用に関わらなければならないとしても、収益分配や雇用の面で、現地の生活水準向上のために住民のニーズが十分に考慮されるのは当然だ」と述べた。

また、天然資源は持続可能な方法で開発されるべきであり、それは国際協力や相互尊重、全ての当事者に有益な協定を通じて、全員の幸福を向上させるものであると述べた。

パプアニューギニアのダダイ総督は、教皇を歓迎する演説で、教皇の人道主義的な活動に感謝し、カトリック教会を同国の「重要な開発パートナー」の一つと語った。

同国は世界最大級の金鉱脈を有し、天然ガスと石油の主要輸出国。

アジア4カ国を歴訪中の教皇は9日までパプアニューギニアに滞在し、その後、東ティモールとシンガポールを訪れ、13日にローマに戻る。今回の外遊は即位以来最長となる。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国、25年の鉱工業生産を5.9%増と予想=国営テ

ワールド

日銀幹部の出張・講演予定 田村委員が26年2月に横

ビジネス

日経平均は続伸、配当取りが支援 出遅れ物色も

ビジネス

午後3時のドルは156円前半へ上昇、上値追いは限定
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 8
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中