ローマ教皇、パプアニューギニアで持続可能な開発・労働環境改善訴え
9月7日、ローマ教皇フランシスコ(87)は、南太平洋の島しょ国パプアニューギニアを訪れ、持続可能な資源開発、労働者の待遇改善を呼びかけた。写真はパプアニューギニアのポートモレスビーで9日撮影(2024 ロイター/Guglielmo Mangiapane)
Joshua McElwee
[ポートモレスビー 7日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコ(87)は7日、南太平洋の島しょ国パプアニューギニアを訪れ、持続可能な資源開発、労働者の待遇改善を呼びかけた。政治当局者に向けては部族間紛争の終結を訴えた。
教皇は、パプアニューギニアの天然資源は地域全体のために「神がもたらした」ものだと発言。「たとえ外部の専門家や国際的な大企業がこれらの資源の活用に関わらなければならないとしても、収益分配や雇用の面で、現地の生活水準向上のために住民のニーズが十分に考慮されるのは当然だ」と述べた。
また、天然資源は持続可能な方法で開発されるべきであり、それは国際協力や相互尊重、全ての当事者に有益な協定を通じて、全員の幸福を向上させるものであると述べた。
パプアニューギニアのダダイ総督は、教皇を歓迎する演説で、教皇の人道主義的な活動に感謝し、カトリック教会を同国の「重要な開発パートナー」の一つと語った。
同国は世界最大級の金鉱脈を有し、天然ガスと石油の主要輸出国。
アジア4カ国を歴訪中の教皇は9日までパプアニューギニアに滞在し、その後、東ティモールとシンガポールを訪れ、13日にローマに戻る。今回の外遊は即位以来最長となる。