ニュース速報
ワールド

マレーシアと中国、経済協力協定更新 デジタル経済などで協力

2024年06月19日(水)19時32分

中国とマレーシアは19日、期間5年の経済協力協定を更新した。マレーシアを訪問した李強首相とアンワル首相の会談、提供写真。(2024年 ロイター/Department of Information Malaysia)

Danial Azhar Rozanna Latiff

[クアラルンプール 19日 ロイター] - 中国とマレーシアは19日、期間5年の経済協力協定を更新した。デジタル経済、グリーン開発などさまざまな分野での協力で合意したほか、特徴的な香りを放つ「フルーツの王様」とも呼ばれるドリアンを生の状態で中国に輸出することも可能になる。

外交関係樹立50年の節目に李強首相がマレーシアを訪問、19日にはアンワル首相と会談した。

「中国はマレーシアと協力する用意がある」と述べ、開発戦略、互恵協力などが重点分野になるとした。

両首脳は会談後、デジタル経済からグリーン開発、住宅、観光、通信などの分野での協力に関する十余りの協定に署名した。

両国は2013年に初めて5カ年協定を締結した。28年までの新たな5カ年協定は、貿易・投資、農業、製造業、インフラ、金融サービスなどの分野における戦略的協力を定めた。

また衛生要件を満たした上でマレーシアから生のドリアンを輸出することも認められた。従来は冷凍果実とその製品に限定されていた。

数カ月内に期限切れとなるビザなし渡航の取り決めを見直す。

李首相は20日には、中国の「一帯一路」事業である東海岸鉄道(ECRL)の建設現場での起工式に出席する予定。ECRLはマレー半島の東海岸から西海岸まで約665キロメートルをつなぐ総工費500億リンギ(110億ドル)の事業。26年末までの完成を目指す。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 6
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 7
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 8
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 9
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中