ニュース速報
ワールド

北朝鮮、日韓への米ミサイル売却計画を非難

2023年11月20日(月)10時58分

 11月20日、 北朝鮮は米国が日本と韓国に新型兵器を売却する計画を非難し、地域の緊張を高め、新たな軍拡競争をもたらす危険な行為だと主張した。写真は2022年7月撮影(2023年 ロイター)

[ソウル 20日 ロイター] - 北朝鮮は20日、米国が日本と韓国に新型兵器を売却する計画を非難し、地域の緊張を高め、新たな軍拡競争をもたらす危険な行為だと主張した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が声明を伝えた。

KCNAによると、北朝鮮の国防省は、米国とその同盟国によって引き起こされた情勢不安に対応するため、戦争抑止力を確立する措置を強化する方針を明らかにした。

米国防総省は17日、米国務省が日本への巡航ミサイル「トマホーク」400発を含めた兵器売却を承認したと発表した。

また、米国は最近、超音速ミサイル「サイドワインダー」と迎撃ミサイル「SM6ブロック1」の韓国への売却計画を承認したことも発表している。

北朝鮮は声明で「われわれは、米国が無差別な兵器売却で利益を得れば得るほど、安全保障上の危機の代償を払わなければならなくなると警告する」とした。

北朝鮮は15日、中距離弾道ミサイル(IRBM)用の固体燃料エンジンの燃焼実験に成功したと発表した。

北朝鮮は軍事探査衛星の打ち上げを準備しているとされており、韓国の申源湜国防相は19日、偵察衛星の発射は月内にも可能だとの見方を示した。

韓国軍合同参謀本部は声明で「われわれは北朝鮮に対し、国際社会がその不正な活動を真剣に非難している現実を正面から受け止め、現在準備中の軍事探査衛星の打ち上げ計画を直ちに中止するよう厳重に警告する」と述べた。

人工衛星の打ち上げは挑発行為で、北の弾道ミサイル技術の使用を禁止する国連安全保障理事会決議に違反すると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国国民年金、新たなドル調達手段を検討 ドル建て債

ビジネス

台湾輸出、11月は15年半ぶりの伸び AI・半導体

ビジネス

中国政府系ファンドCIC、24年純利益は前年比30

ビジネス

独ティッセンクルップ、26年は大幅赤字の見通し 鉄
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 9
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 10
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中