ガザ北部病院付近に空爆、南部境界地帯ではイスラエル軍と衝突か
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上攻撃を強化する中、ガザ北部で30日未明に激しい空爆と砲撃があった。パレスチナ側が明らかにした。ガザ市で29日撮影(2023年 ロイター/Yasser Qudih)
Nidal al-Mughrabi
[ガザ 30日 ロイター] - イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの地上攻撃を強化する中、ガザ北部で30日未明に激しい空爆と砲撃があった。パレスチナ側が明らかにした。
パレスチナメディアによると、ガザ市のシファ病院とアルクッズ病院付近が空爆されたほか、パレスチナ武装勢力はガザ南部のハーンユーニス市東部の境界地帯でイスラエル軍と衝突した。
イスラエル軍は過去数日で600以上の軍事目標を攻撃したと表明。テロリスト十数人を殺害したと声明で発表した。
ガザの医療関係者によると、夜間の攻撃で少なくとも20人のパレスチナ人が死亡し、十数人が負傷した。
現地の住民によると、銃撃や爆発の音が夜通し聞かれた。イスラム組織のハマスとイスラム聖戦は、ガザとヨルダン川西岸のジェニンで戦闘員がイスラエル軍と交戦していると表明した。
ロイターは報告内容を確認できなかった。
これに先立ち、パレスチナ赤新月社は29日、アルクッズ病院から直ちに退避するようイスラエル当局から警告を受けたと明らかにしていた。
イスラエルはこれまで、ガザを実効支配するハマスが病院に司令拠点や軍事インフラを置いていると非難。ハマスはこれを否定している。