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北朝鮮、弾道ミサイル使用なら衛星でも安保理決議違反=官房長官

松野博一官房長官は19日午前の会見で、北朝鮮が軍事偵察衛星の発射を計画していることについて「衛星と称したとしても、弾道ミサイルや弾道ミサイル技術を使用した発射を強行すれば、明白な安保理決議違反だ」と指摘、「わが国の安全保障上の重大な挑発行為だ」と述べた。写真は2022年12月、北朝鮮が偵察衛星開発のための実験と発表して公開(2023年 朝鮮中央通信/ロイター)
[東京 19日 ロイター] - 松野博一官房長官は19日午前の会見で、北朝鮮が軍事偵察衛星の発射を計画していることについて「衛星と称したとしても、弾道ミサイルや弾道ミサイル技術を使用した発射を強行すれば、明白な安保理決議違反だ」と指摘、「わが国の安全保障上の重大な挑発行為だ」と述べた。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)は19日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が軍事偵察衛星1号機を計画通り発射するよう指示したと伝えた。北朝鮮は昨年12月に偵察衛星の開発に関する「重要な最終段階」の実験を実施したと発表し、4月までに打ち上げ準備完了を目指すとしていた。
松野官房長官は「これまでの弾道ミサイルなどの度重なる発射を含め、一連の北朝鮮の行動はわが国の地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と強調。政府として、警戒・監視に全力をあげるとともに、国際社会などと連携し、国連安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の非核化を目指すとした。