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ロシアIT技術者の大量出国止まらず、政府は動員除外指針

2022年09月29日(木)13時12分

 ロシアでIT技術者が軍の動員を免れるため国外に大挙逃げ出す動きが止まらない。写真はウクライナでの作戦を展開するロシア軍を支援するための部分動員で招集された予備兵ら。ロシアのボルゴグラードで撮影(2022年 ロイター)

[グダニスク(ポーランド) 28日 ロイター] - ロシアでIT技術者が軍の動員を免れるため国外に大挙逃げ出す動きが止まらない。業界団体幹部らの話でこうした様子が明らかになった。

今年は2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻から数週間で約7万人のIT技術者が出国したとされている。先週の「部分動員令」を巡り、ロシアのデジタル発展・通信・マスコミ省は重要なIT関係労働者は対象から外されると表明。26日公表の指針では、科学やエネルギー、運輸、メディアなどの分野で働く195種類のIT・通信専門家について動員免除を勧告した。

ただ、ある業界関係者はニュースサイトRBCに、指針の内容があいまいでITセクター全てをカバーしているわけでもないと話した。また複数の政府筋の証言に基づくと、招集当局は年齢などの基本的な基準さえ無視して徴兵をしているもようだ。

RBCはIT業界団体幹部の話として、新たに国外に脱出するIT技術者の数は近く、さらに2─3倍に膨れ上がる可能性があると伝えた。RBCによると、ソフトウエア業界団体「ルスソフト」幹部もこうした見通しに同意している。ただ、既に脱出した人数やこれから逃げるかもしれない人数を厳密に見積もるのは不可能だとも述べたという。

ロイター
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