ニュース速報

ワールド

COP26、石炭の段階的廃止求める 期限明記せず=草案文書

2021年11月11日(木)00時20分

11月10日、英国は第26回気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)でまとめる文書の最初の草案を提示した。各国に対し2022年末までに気候変動対策案を強化するよう要請した。写真はCOP26で撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[グラスゴー 10日 ロイター] - 第26回気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の議長国を務める英国は10日、会議でまとめる文書の最初の草案を提示した。各国に対し2022年末までに気候変動対策案を強化するよう要請すると同時に、石炭と化石燃料への補助金を段階的に廃止するよう求めた。ただ具体的な期限は明記しなかった。

COPに参加する約200カ国・地域は2週間の会期が終了する12日まで、草案文書をたたき台に協議を継続。採択される最終文書には法的拘束力はないが、 温暖化ガス削減の国際枠組み「パリ協定」を批准した約200カ国・地域にとり、政治的な重みを持つものとなる。

草案文書は、パリ協定で掲げた気温目標に沿うように、必要に応じてそれぞれ2030年の目標を来年末までに再検討し強化するよう訴え、パリ協定の下で各国は気候に関するより野心的な目標をいつでも提出できると指摘した。

また先進国に対し途上国が気候変動の影響に適応するために必要な財政支援を「至急拡大する」よう促し、途上国の債務増加につながる融資ではなく、助成金の形でより多くの支援を実施する必要があると指摘。ただ具体的な計画は示さなかった。

15年のパリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2度未満に抑えることを目指すほか、1.5度以下にすることを努力目標として設定。議長国の英国は、「1.5度の目標」を「生かし続ける」ことが今回の会議の目標としている。ただ12日の会議終了までにこの目標達成に十分な確約が得られる公算は小さいとの見方が大勢になっている。

COP26のアロック・シャルマ議長は9日、必要な確約を得るまでの道のりは長いと表明。ただ草案文書公表後、会期の延長は求めないと明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米国産大豆追加購入の可能性低下も 関税違憲判

ビジネス

トランプ関税違憲判決、米エネ企業のコスト軽減 取引

ワールド

米USTR、新たな301条調査開始へ 主要国の大半

ワールド

トランプ氏、10%の代替関税に署名 最高裁の違憲判
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も
  • 4
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 5
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 6
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 9
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 10
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中