ニュース速報

ワールド

民主派香港紙の蘋果日報、数日中に閉鎖も 資産凍結で=創業者顧問

2021年06月21日(月)16時11分

6月21日、民主派香港紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」は、国家安全維持法(国安法)違反の疑いを巡る捜査で同社の資産が凍結されたことを受け、数日以内に事業閉鎖を余儀なくされる見通しだという。香港のアップル・デイリー紙印刷所で18日撮影(2021年 ロイター/Jessie Pang)

(脱字を補いました)

[香港 21日 ロイター] - 民主派香港紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」は、国家安全維持法(国安法)違反の疑いを巡る捜査で同社の資産が凍結されたことを受け、数日以内に事業閉鎖を余儀なくされる見通しだという。創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の顧問、マーク・サイモン氏が21日、明らかにした。

米国から電話取材に応じたサイモン氏によると、蘋果日報は凍結された資産にアクセスできず、同紙を発行する壱伝媒(ネクスト・デジタル)が同日開く役員会で今後の対応を協議するという。

サイモン氏は「月末まで持ちこたえられると思ったが、ますます困難になっている。数日の問題だ」と語った。また、銀行取引ができなくなっているとし、取引先が支援のため同社の口座に資金を振り込もうとしたが、できなかったと述べた。

蘋果日報は20日、資産凍結の結果、通常業務を「数週間」継続できるだけの現金しか手元に残っていないと明らかにしていた。サイモン氏の発言は、事業閉鎖がさらに差し迫っている状況を示している。

香港警察は17日、国安法違反の疑いで同紙の幹部らを逮捕。同紙の関連3社についても、外国勢力と結託した罪で起訴され、資産1800万香港ドル(230万米ドル)が凍結された。

サイモン氏は、一部の記者が誰からか分からない脅迫電話を受けたと明かし、「従業員はとにかく身の安全に不安を感じている」と語った。

香港警察は、蘋果日報の数十本の記事が国安法に違反した可能性があるとしている。

サイモン氏は、同紙幹部に対する警察の取り調べから判断すると、約100本の記事が捜査対象になっているとの見方を示した。

その上で「経済界は1人の男性の会社が香港の共産主義体制によって破壊され、奪われたと気付くことになるだろう」と述べた。

*動画を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中東情勢関係閣僚会議をあす開催=高市首相

ワールド

中国、燃料価格上限の引き上げ幅縮小 原油高の影響緩

ビジネス

金現物、一時8%下落し4カ月ぶり安値 中東紛争でイ

ワールド

ロンドンでユダヤ系団体所有の救急車放火、憎悪犯罪の
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 3
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記者に、イスラエル機がミサイル発射(レバノン)
  • 4
    「胸元を強調しすぎ...」 米セレブ、「目のやり場に…
  • 5
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    「筋力の正体」は筋肉ではない...ストロングマンが語…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    人気セレブの「問題ビデオ」拡散を受け、出演する米…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中