ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、地上部隊による攻撃開始 

2021年05月14日(金)11時48分

 5月14日 イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘は開始から5日目も続き、収束の兆しはみられない。イスラエル軍は14日未明に声明を発表し、空軍と地上部隊がハマスが支配する地域を攻撃していると明らかにした。その直後にパレスチナ自治区ガザからロケット弾が次々と発射された。写真はガザから発射されたミサイルを迎撃するイスラエルの「アイアンドーム」5月13日、アシュケロンから撮影(2021年 ロイター/Amir Cohen)

[ガザ/エルサレム 14日 ロイター] - イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘は開始から5日目となる14日も続き、収束の兆しはみられない。イスラエル軍は14日未明に声明を発表し、空軍と地上部隊がハマスが支配する地域を攻撃していると明らかにした。その直後にパレスチナ自治区ガザからロケット弾が次々と発射された。

声明では攻撃の詳細は明らかになっていないが、イスラエル軍に定期的に情報提供を受けている軍事記者は、地上侵攻ではないと述べ、国境のイスラエル側から砲撃を行っていると説明。多くの死傷者が出る恐れのある地上侵攻の可能性は低いとの見方を示した。

イスラエルとの国境に近いガザ北部の住民は、ガザ地区内にイスラエル軍が侵攻した形跡はないが、激しい砲撃と数十回の空爆があったと述べた。

外交筋によると、国連安全保障理事会は16日、イスラエルとパレスチナの衝突激化を巡り、公開の緊急会合を開く。これを受けてトーマスグリーンフィールド米国連大使はツイッターに「米国は引き続き、緊張緩和のための外交に積極的に関与していく」と投稿した。

パレスチナの医療当局によると、ガザでは4日間で子ども29人を含む少なくとも109人が死亡。13日だけで52人が死亡した。イスラエル当局によると、イスラエルでは子ども2人を含む7人が死亡した。

ハマスは13日、テルアビブとその周辺をロケット弾で攻撃。大部分がイスラエルのミサイル迎撃システムで撃ち落とされたが、テルアビブ付近で5人の負傷者が出た。

イスラエルのネタニヤフ首相は、これまでにガザで約1000カ所の標的を攻撃したとし、攻撃はさらに続くと表明している。イスラエル当局者は、ガザを実効支配するハマスに強力な抑止力を及ぼすまで停戦はないと強調した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、次期5カ年計画で銅・アルミナの生産能力抑制へ

ワールド

ミャンマー、総選挙第3段階は来年1月25日 国営メ

ビジネス

中国、ハードテクノロジー投資のVCファンド設立=国

ワールド

金・銀が最高値、地政学リスクや米利下げ観測で プラ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 10
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中