ニュース速報

ワールド

ペルーが首都など中部に封鎖指示、コロナ第2波で医療崩壊寸前

2021年01月27日(水)16時35分

 1月26日 ペルーのフランシスコ・サガスティ大統領は、首都と中部9地域に完全なロックダウン(都市封鎖)を指示した。新型コロナウイルス感染が大幅に増加し、医療崩壊寸前の状況が生じているためで、少なくとも2月14日まで継続するとした。写真は1月7日、リマで撮影(2021年 ロイター/Sebastian Castaneda)

[リマ 26日 ロイター] - ペルーのフランシスコ・サガスティ大統領は26日夜、首都と中部9地域に完全なロックダウン(都市封鎖)を指示した。新型コロナウイルス感染が大幅に増加し、医療崩壊寸前の状況が生じているためで、少なくとも2月14日まで継続するとした。

在宅勤務と不要不急の全店舗閉鎖、国内の地域間の陸路・空路での移動禁止のほか、感染力の強い変異種の流入抑制に向け欧州やブラジルからの航空機乗り入れ禁止を継続する。

26日に確認された感染者は4444人、累計は110万7239人、死者は4万0107人となった。ロイターのデータによると、ペルーの感染者数は昨年8月22日に記録したピークの9000人超と比較すると、57%の水準にある。

サガスティ大統領は、ワクチンは危機の突破口とし、自身もいち早く接種を受けると表明した。

また、中国国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)が開発したワクチン3800万回分を発注しており、このうち第1便の100万回分が「数日中に」到着予定と説明。2月に接種に入る準備を整えると述べた。

ペルーはこのほか、英アストラゼネカのワクチン1400万回分の調達を契約しているとともに、規制当局はロシアの国立ガマレヤ研究所と米ファイザーのワクチンの緊急使用承認を検討している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪が16歳未満のSNS禁止法施行、世界初 首相「誇

ワールド

ウクライナ和平には欧州が中心的関与を、ローマ教皇 

ビジネス

ルクオイル株凍結で損失の米投資家に資産売却で返済、

ビジネス

英中銀当局者、金利見通し巡り異なる見解 来週の会合
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中