ニュース速報

ワールド

米コロナ死者、1日3000人突破も 当局者はマスク着用呼び掛け

2020年12月05日(土)03時18分

ロイターの集計によると、3日時点の米国の新型コロナウイルス新規感染者は21万3800人強、死者は2861人に達した。NYUウィンスロップ病院のロビーのようす。5月撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)

[ワシントン 4日 ロイター] - ロイターの集計によると、3日時点の米国の新型コロナウイルス新規感染者は21万3800人強、死者は2861人に達した。専門家は1日当たりの死者が近く3000人を突破する恐れがあると警鐘を鳴らしている。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は4日、NBCのニュース番組「トゥデイ」に対し、11月終盤の感謝祭の休暇中に米国内で多くの移動があったことを受け、今後2─3週間中に感染者の急増が見込まれるほか、クリスマスに向けた買い物や集まりが感染をさらに拡大させる恐れもあると予想した。

「ワクチンを巡りトンネルの終わりには明かりが見えてきたが、まだ到達したわけではない」とくぎを刺し、感染拡大抑制に向けた衛生上の措置を強化する必要があると強調した。

また前日に、英規制当局による米ファイザーの新型コロナワクチンのスピード承認を批判したことについては、英テレビ司会者の勝ち誇った口調での質問に反応したにすぎなかったと説明した上で、あのように対応すべきではなかったと述べた。

バイデン次期大統領は前日、ファウチ所長に現職にとどまり、次期政権の新型コロナ対策チームで首席医療顧問を務めるよう要請。ファウチ氏は快諾したと明らかにした。

バイデン氏はさらに、CNNとのインタビューで、就任後のコロナ対策として、連邦政府機関の施設内や、飛行機やバスなど各州間の移動でマスク着用を義務付ける方針を示したほか、100日間のマスク着用を国民に促すと表明した。

米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)の予測によると、米国の新型コロナ感染症による死者数は来年4月1日までに約53万0893人に達する見通し。

ワクチンが承認された場合、死者数は予測レベルから約1万─最大1万1000人減少する見通しである一方、マスクを着用する米国民が来週にも95%に増えれば6万6000人減少する可能性があるという。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

過度な為替変動に警戒、リスク監視が重要=加藤財務相

ワールド

アングル:ベトナムで対中感情が軟化、SNSの影響強

ビジネス

S&P、フランスを「Aプラス」に格下げ 財政再建遅

ワールド

中国により厳格な姿勢を、米財務長官がIMFと世銀に
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 2
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 5
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 7
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 8
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 9
    ビーチを楽しむ観光客のもとにサメの大群...ショッキ…
  • 10
    男の子たちが「危ない遊び」を...シャワー中に外から…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 4
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 5
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 10
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中