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米政府、中国共産党党員のビザ規制厳格化=NYT

2020年12月03日(木)19時26分

 12月2日、トランプ米政権は、中国共産党の党員およびその家族による米国への渡航を制限する新たな規制を導入した。北京のレストラン、テレビでは米大統領選の様子が報じられている。11月撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)

[3日 ロイター] - トランプ米政権は2日、中国共産党の党員およびその家族による米国への渡航を制限する新たな規制を導入した。3日付のニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が事情に詳しい複数の関係者からの話として報じた。

同紙によると、新規制では、中国共産党の党員と家族の観光ビザについて、有効期間を最長で1カ月とし、1回の入国のみ認めるという。

同紙によると、中国共産党の党員はこれまでは、党員ではない一般の中国人と同様、最長10年の観光ビザを取得することが可能だった。

トランプ政権の下、米中関係はかつてないほどに冷え込んでいる。トランプ氏は政権交代の間際まで、中国への厳しい姿勢を続ける方針のようだ。

NYT紙によると、米国務省報道官は今回のビザ規制厳格化について、中国共産党の「有害な影響」から米国を守る措置の一環と述べた。

ロイターは国務省にコメントを求めたが、現時点で返答はない。

中国外務省の華春瑩報道官は、定例会見でこの件について、「極端な反中勢力による中国への政治的抑圧がエスカレートしたものだ。こうした勢力は、イデオロギー的偏向と深く根差した冷戦思考で行動している」と述べた。

*中国外務省報道官の発言を追加しました。

ロイター
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