ニュース速報

ワールド

タイ中銀、政策金利を据え置き 経済成長予測を上方修正

2020年09月23日(水)20時06分

[バンコク 23日 ロイター] - タイ中央銀行は23日、政策金利の翌日物レポ金利を過去最低の0.50%に据え置いた。据え置きは3会合連続。全会一致で決定した。

中銀は今年の経済成長率予測をマイナス7.8%に上方修正した。従来予想はマイナス8.1%だった。

ロイター調査では、エコノミスト18人全員が政策金利の据え置きを予想していた。

タイ中銀は、今年すでに75ベーシスポイント(bp)の利下げを実施している。

中銀は、民間の消費と投資が改善する公算が大きいとしながらも、今年の経済成長率が記録的なマイナス成長になると予測。国内経済が新型コロナウイルス流行前の水準に戻るには少なくとも2年かかるとの見方を示した。

同国の主要産業である観光は、外国人観光客の入国禁止で引き続き打撃を受けている。

中銀は声明で「年初以降の追加金融緩和に加えて財政、金融、信用に関する措置が悪影響の緩和に寄与し、感染が収束した後の景気回復を支える」とした。

中銀は、必要になれば適切な金融政策手段を活用する用意があると表明。経済再生では財政政策が中心的な役割を担うべきだとの認識を示した。

金融政策委員会のTitanun Mallikamas氏は会見で、政府の政策が中心となり、的を絞って適切なタイミングで行うべきと指摘し「金融政策はもはや主要な役割を果たすことはない」と述べた。

タイ経済は、第2・四半期に過去20年あまりで最大のマイナス成長を記録したが、最近は、制限措置の大半が解除されたことや一連の支援策の導入を受けて、経済指標が改善している。

中銀は低利融資や債務軽減措置を打ち出したほか、政府も大規模なコロナ対策を計画している。

クルンタイ銀行のエコノミストは「中銀が今年の経済見通しを引き上げたのは驚きだ。どのような兆候を見たのか分からない」と語った。

中銀は輸出の見通しを今年は8.2%減、来年は4.5%増と予想した。来年の成長率は外国人観光客の減少を理由に5.0%から3.6%へ予想を引き下げた。

外国人旅行者は今年は670万人と当初予想の800万人に届かない見込み。来年は900万人としている。

また今年の総合インフレ率はマイナス0.9%と目標の1─3%を下回ると予想した。

*エコノミストコメントなどを追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イエメン分離派、独立問う住民投票2年以内に実施と表

ワールド

アングル:戦時下でも「物流を止めるな」 ウクライナ

ワールド

メキシコ南部でM6.5の地震、首都でも揺れ 大統領

ワールド

再送ウクライナ北東部ハルキウの集合住宅に攻撃、2人
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 3
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 4
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 5
    【現地発レポート】米株市場は「個人投資家の黄金時…
  • 6
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 7
    日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    「断食」が細胞を救う...ファスティングの最大効果と…
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 3
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中