ニュース速報

ワールド

米司法長官、抗議デモへの治安要員投入を正当化 議会証言

2020年07月29日(水)07時58分

バー米司法長官は28日、下院司法委員会の公聴会で、トランプ大統領の再選に向け職権を乱用したとの疑いを否定した。代表撮影(2020年 ロイター)

[ワシントン 28日 ロイター] - バー米司法長官は28日、下院司法委員会の公聴会で、トランプ大統領の再選に向け職権を乱用したとの疑いを否定した。また、抗議デモへの対応で連邦治安要員を投入したのは適切だったとも主張した。

バー長官が下院司法委員会の公聴会で証言するのは2019年2月の就任以来初めて。証言は、白人警官の暴行で黒人男性が死亡した事件を受け、オレゴン州ポートランド、および首都ワシントンで行われた抗議デモへの対応に連邦治安要員を投入したことで司法省に対する批判が高まる中で実施された。

バー長官は、トランプ氏の大統領選挙での再選を有利にするために連邦治安要員が投入されたとの主張を否定。抗議デモで放火や暴力行為などが見られたとし、背後には極左集団「アンティファ」がいたと指摘した。

その上で、ポートランドの抗議デモで一部参加者が連邦裁判所の建物に物を投げつける行為も見られたことに言及し、こうした行為は「米政府への攻撃」だとし、連邦治安要員の投入を正当化した。

また、トランプ氏に近い人物らの訴訟に介入したとの批判をかわし、彼らは特別な対応を受けるべきでもなく、他者より厳しく扱われるべきでもないと指摘した。

同委員会の共和党議員らは、民主党がバー長官の発言をさえぎったと批判。ジム・ジョーダン議員は「証人が質問や批判への対応を認められない公聴会はこれまでなかっただろう」と語った。

一方、民主党の政治評論家らは同党の質問の仕方について、バー長官の大きな失態を回避しやすくする一方、逆にトランプ氏の選挙広告が大きく取り上げているデモ隊側の暴力行為を目立たせてしまったと指摘した。

民主党の政治コンサルタント、ハンク・シェインコフ氏は「バー長官の証言はトランプ氏再選戦略を改めて発表する絶好の日となった」と指摘。トランプ氏が郊外の有権者の重要な票を獲得する支援になるとの見方を示した。

*内容を追加しました

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ米大統領、クレジットカード金利に10%の上

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計予想下回る 円は

ワールド

米、ベネズエラと連携し石油タンカー拿捕=トランプ氏
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 6
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 7
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 10
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中