ニュース速報

ワールド

米、チベット巡り中国当局者へのビザ発給を制限=国務長官

2020年07月08日(水)08時11分

7月7日、ポンペオ米国務長官(写真)は、米国の外交官やジャーナリスト、旅行者によるチベット自治区の訪問を阻止する政策決定に関与している中国政府当局者に対しては、ビザ(査証)発給を制限すると表明した。米国務省で1日代表撮影(2020年 ロイター)

[ワシントン 7日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は、米国の外交官やジャーナリスト、旅行者によるチベット自治区の訪問を阻止する政策決定に関与している中国政府当局者に対しては、ビザ(査証)発給を制限すると表明した。

ポンペオ氏は声明で、米政府は引き続き、チベット人の「意味のある自治」と基本的人権の尊重を支持する決意だとした。

「中国政府によるチベット地区での人権侵害のほか、アジアの主要河川の源流近くで環境悪化を阻止できていない現状を踏まえると、同地区へのアクセス確保は地域の安定にとって一段と重要になっている」と指摘。

その上で、チベット地区への外国人のアクセス権に関する政策の作成と実施に「大きく関与」していると見なす中国政府および共産党の当局者らに対するビザ発給を制限すると表明した。

中国で発生した新型コロナウイルス感染症の流行が米国に大きな被害をもたらした結果、米中関係の緊張は高まった。トランプ大統領や米政権の要人らは中国政府が新型コロナについて透明性の高い情報開示を怠ったとして繰り返し批判している。

米政府は先月、香港の自治の制限に関与した疑いがある中国共産党幹部に対するビザ発給を制限すると発表した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、EUの凍結ロシア資産活用計画を全面支持=関係筋

ワールド

米陸軍、ドローン100万機購入へ ウクライナ戦闘踏

ビジネス

米消費者の1年先インフレ期待低下、雇用に懸念も=N

ワールド

ロシア、アフリカから1400人超の戦闘員投入 ウク
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 7
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中