ニュース速報

ワールド

香港、国家安全法巡る英報告書に反発

2020年06月12日(金)17時18分

 6月12日、香港政府は、中国による香港国家安全法制定を批判する報告書を英政府が発表したことに反発し、報告書は「不正確でバイアスがかかっている」と批判した。写真は香港と中国の旗。北京で5月撮影(2020年 ロイター/Tingshu Wang)

[香港 12日 ロイター] - 香港政府は12日、中国による香港国家安全法制定を批判する報告書を英政府が発表したことに反発し、報告書は「不正確でバイアスがかかっている」と批判した。

前日公表した香港に関する半期報告書で、ラーブ英外相は、中国が香港国家安全法を制定しようとする動きは、国際義務への明確な違反であり、香港に高度な自治を認める「一国二制度」に反すると指摘し、「中国が考え直し、瀬戸際から後退し、香港の自治と自らの国際的責務を尊重するための時間はまだある」と述べた。

また、昨年、香港で大規模で激しい反政府デモが長期にわたり実施されたことを踏まえ、混乱は中国でなく香港自ら解決にあたるべきとした。

香港政府は12日、声明を発表し、国家安全法と(香港の)高度な自治に関する英報告書の不正確でバイアスのかかった主張に断固反対すると表明。

「国家安全法が香港市民の自由と一国二制度を弱体化させるという主張は、無用な不安をあおる向きの憶測にすぎず、虚偽にほかならない」と述べた。

さらに、国家安全法の制定は、中国中央政府の権限の範囲内であり、同法は香港の安定回復と市民の権利保護に資するとした。

12日には大規模抗議デモ1周年の集会が予定されている。また週末には、学生団体と複数の労組が大規模スト実施を問う投票を行う予定。

こうした動きについて、中国政府の香港特別行政区連絡弁公室は、教育機関は「直ちに阻止すべき」と警告。「香港の教育の混乱を増幅させる意図をもつ」政治団体を非難した。

香港への国家安全法導入計画は国際社会に波紋をもたらし、英国、米国のほか、豪、カナダなどが反対を表明している。

ポンペオ米国務長官は今週、同法に支持を示した英金融大手HSBCホールディングスを名指しし、中国政府にこびへつらっても見返りは乏しいと指摘した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インタビュー:日中関係悪化の長期化懸念、衆院選「風

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求

ワールド

米ミネアポリスで数万人デモ、移民当局職員による女性
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 10
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中