ニュース速報

ワールド

トランプ陣営、激戦州で黒人有権者向け広報センター開設へ

2020年02月27日(木)09時13分

 2月26日、トランプ米大統領の選対陣営は、激戦州の15都市で黒人有権者向けの広報センターを開設すると発表した。21日、米ラスベガスで撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 26日 ロイター] - トランプ米大統領の選対陣営は26日、激戦州の15都市で黒人有権者向けの広報センターを開設すると発表した。再選に向け、野党・民主党の主要支持層である黒人の票を取り込みたい考え。

ただ、トランプ氏にとって、黒人票の獲得は容易ではないとみられる。今月19─25日に実施したロイター/イプソスの世論調査によると、アフリカ系米国人の間ではトランプ氏の支持率は15%にとどまり、不支持率は79%と高かった。

前回の2016年の大統領選では、トランプ氏に投票したアフリカ系米国人は全体の8%にとどまったのに対し、民主党候補のヒラリー・クリントン氏は89%の票を集めたことが選挙日の世論調査で明らかになっている。

それでもなお、トランプ陣営の幹部らは11月3日の選挙を前に、黒人の支持率引き上げは可能と考えている。好調な米経済、刑務所改革法案、歴史的黒人大学(HBCU)にトランプ氏が支持を示していることが理由だ。

同陣営の選対本部長を務めるブラッド・パースケール氏は記者団に、黒人社会の支持率は「2016年に比べると少なくとも倍増している」と述べた。

新たな広報センターは激戦州とされるフロリダ、ジョージア、ミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ウィスコンシンの各州に設置。トランプ陣営のグッズや広報資料を提供する。開設コストは公表していない。

ある陣営幹部は「トランプ大統領は全ての票のために積極的に選挙運動を展開する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国務長官、NATO会議欠席へ ウ和平交渉重大局面

ビジネス

米国株式市場=5営業日続伸、感謝祭明けで薄商い

ワールド

エアバス、A320系6000機のソフト改修指示 運

ワールド

感謝祭当日オンライン売上高約64億ドル、AI活用急
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 6
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 9
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 10
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中